ステージだより
ステンドグラス 三宅治良さん、藍染め 下村透さん、
バーナーワーク 山本達也さん、加賀象嵌 笠松加葉さん、
4人の作家による「職人の仕事展」が始まります。
今回のステージだよりでは三宅さんと下村さんをご紹介します。
山本さん、笠松さんの作品はギャラリーブースにてご覧いただけます!
新潟県糸魚川市でステンドグラスを制作される三宅さんは
当店の窓や扉でもその作品を見ることができます。
それもそのはず、ギャラリー棟オープン当初からのお付き合いの作家さんです。
色を抑えたシックで上品な作品から、コミカルで可愛らしい図柄を描いた作品まで種類豊富ですが、
どの作品も不思議と親しみやすい温もりを感じます。
ここだけの裏話、30年程前、ギャラリーオープン当初は
一年近く作品が売れない時期もあったそう。
それでも、柳生のママさんに「あなたの作品は素晴らしいから、
また来年も一緒に頑張りましょう」と励まされ、
それから、今では常設ギャラリーでも人気の作家さんです。
こちらは手に取りやすい大きさで、と、ママさんがリクエストしたとか。
明かりを入れるとひとつひとつ印象が違い、選び甲斐があります。
作品パネルは壁に掛けるか、窓辺に吊るすかでまた趣が変わります。
オススメしたいのはやはり窓辺。
三宅さんのウォール作品は
あえて色無しの透明ガラスを使ったものが多くあります。
こうしてガラスの揺らぎを通してみることで、
いつもと同じ森が「四季の色」を楽しむ作品に変わります。
三宅さんのステンドグラスは
ご自宅や店舗の窓、ドア、照明スペースなどに
合わせた制作も可能です。
その場で、オーダーデザインもお気軽にご相談ください。
糸魚川で採れた翡翠を使った作品も。
上品なグリーンがステンドグラスの美しさを引き立ててくれます。
こちらは手彫りとサンドブラストの作家、阿久津稔さんとのコラボ作品。
カラフルなガラスを使ったアクセサリー
(ネックレス・ピアス・イヤリング)も人気です。
大小さまざまなランプ・ウォールアート以外にも
ステンドグラス技術を活かした花器、写真立て、ミラーなどなど。
パパさんママさんの肖像文鎮もお待ちしてます。
涼やかな硝子でありながら、どこか暖かくて懐かしい、
そんな作品でいっぱいのテーブルになっています。
下村さんは化学薬品を一切使わず自然素材だけを使う
日本古来の伝統的な技で藍染めをされています。
徳島県産の藍の葉を使った原料に
灰汁や麩(ふすま)などを加え
発酵させて作る染料と、
京都大原のきれいな水で作られる
「天然灰汁発酵建(てんねんあくはっこうだて)」
藍は他の染料植物とは少し違い、色素が不溶性です。
その為化学薬品を使わない場合、発酵の工程が必要となります。
発酵と酸化を経る藍染では、化学染料のような均一な色作りは難しい。
だからこそ生まれる、その生きた揺らぎ。
それが「本物の藍」の魅力の一つといえます。
こちらのショール、素材の違いもありますが
藍色の彩度が全く違うのは、
発酵段階の若いものと老いたものの差だそうです。
二~五ヶ月程度の発酵段階の新古で染めやすさも色合いもすっかり変わり、
色の染めにくい熟した渋い色合いは時に七回も染めるそう。
親骨41㎝の小ぶりな折り畳み式で、
とても軽くて持ちやすいお洒落な日傘です。
和装、洋装問わず、小粋なアイテムとして使えます。
さっと閉じて軸を引っ込めても、友布袋に入れて小さく纏めても良し。
長いままの際はすぐ留められるフック式、
短く纏める時はきちんと留められるスナップ式のバンドが
それぞれ付いています。
被り、前開き、様々なデザインがありますが、
デザインも勿論ながら、自分に一番似合う「藍」の色合いを
是非、探してみてください。
勿論、男性にもオススメのお品があります。
Tシャツ一枚でも、全く同じ色模様はひとつとしてありません。
藍はまた、殺菌効果、防虫効果に優れています。
汗を掻いても匂いを感じにくくなるとか。
編みが細かく、透け感と上品さを併せ持つデザイン。
春~秋まで使えそうです。
こちらは今回2点だけの展示になりますので、気になる方はお早めに!
化学品を一切使わない本藍染は今ではとても貴重になりました。
反物もかなりお買い得に手に取っていただけます。
藍の色の濃淡や風合いがあるので、全身本藍染を纏っても
奥行のあるオシャレが楽しめます。
普段の格好に帽子やショール、傘などの小物を取り入れるだけでも
日本ならでは色のカッコよさ、上質さで
コーディネートが引き締まります。
日本の青、ご照覧あれ。
梅雨入りした八ヶ岳倶楽部はしっとりとした涼しさの中、
木々の瑞々しい緑を楽しめる季節です。
お出かけには嫌われがちな雨の日も、
緑を楽しむ穴場です!
四者四様の職人技を是非ご堪能ください。(有安)
職人の仕事展
会期:6月16日(木)~6月21日(火)
OPEN 10:00~17:30
最終日、16:30まで。