ステージだより
4月になりましたが、標高1,300mでは先週、春の芽吹きの上に雪が薄ら積もりました。
そこから一週間、本日は本当に気持ちのいい春の日差しが差し込んで、
三寒四温という言葉を肌で感じます。
季節の移り目、冬にも春にも活躍してくれる織物、ご用意できました。
本日から『チーム機織り展』がスタートです。
『チーム機織り展』は棚機津女さん、フィンランディアさん、荒木賀野さんによるグループ展示販売です。
倶楽部でもお馴染みのお三方ですが、改めて簡単にご紹介させていただきます。
(写真:フィンランディア、大山秋さんと棚機津女さん。
帽子作家の荒木さんは10日頃から在廊予定です。)
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棚機津女さんは裂織と染めの作家さん。
丈夫で華やかな裂織。ここでしか見られない鮮やかな色合わせが並びます。
ちゃんちゃんこにパーカー、襟付きシャツ、Tシャツ......メンズのシャツも御座います。
個性的で目を引く一枚は、きっとお気に入りのものが見つかる筈。
ベルギーの春色の麻に、裂織のポケットのワンポイント。
軽やかで春から夏に掛けて使えます。
今期一押し、ライラックカラーのベスト。
小さな花畑が可愛らしく、着るだけで気持ちが上がります。
スパッタリング技法による彩色の施されたTシャツやパーカー
藍や、桜の木による草木染など、目移りしてしまいます。
自分でも思いもよらなかった色、形が意外にもしっくり、
ぴったり来て驚かれるお客様も多くいらっしゃいます。
沢山羽織ってみてください。
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フィンランディアさんはフィンランド伝統の機織り技術でラグマットを中心に制作されています。
手織りならではの心地よい温かみと硬さで、通年通して使えるマット。
是非、手で、素足で、肌で感じていただきたい作品です。
サイズは一人分シートサイズから、大判のものまで多数取り揃えています。
玄関マットやリビングの絨毯としてはもちろん、ソファーやベッドの足元、車の座席にもオススメ。
織り方の工夫により、両面色違い、模様違いで楽しめます。
コットン、ウールにヴィンテージウール、麻......
天然素材の組み合わせだけで出来ていますので、大判のものでもご自宅で洗うことが可能です。
また、今回は綴織りの大判タペストリーもご覧いただけます。
フィンランドの自然を思い起こさせる、森の風景のモチーフ。
機織りの横糸を丁寧に選び組み合わせられた、大変手の込んだ大作です。
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荒木賀野さんは手作り帽子の作家さん。
とてもエレガントで繊細ながら、普段使いも出来る魅力的な帽子が揃っています。
普段のコーディネートに合わせるだけで、装いがぱっと華やぐこと請け合いです。
柳生のママさんも大のお気に入りで、いつも被っていました。
華やかなコサージュとシルクのオーガンジーのハット。
コサージュは取り外しも可能で、気分次第で
胸元や襟元に帽子のセットとしての装いに変えることもできる2way仕様。
絹、綿や麻など、自然素材を使って
ひとつひとつ手作りで作られた帽子たちはどれも一味違います。
素敵な被り方も作家さんご本人に教えて貰えますので、
帽子上級者さんも、帽子初心者さんも、是非トライしてみてください。
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また、今回は三作家さんのコラボレーションにも注目!
フィンランディアのオオヤマ・エリナ・マルケッタさんが織られたフィンランド伝統のポッパナ織。
日本の裂織にも似た技法で、200年の伝統がある色鮮やかな生地たち。
こちらを棚機さん、荒木さん両名が更に手を加えたコラボ作品の一部をご紹介。
他にもテーブルランナーなど。
見ていただきたい作品がまだまだ御座います!
冬の寒さを残しながら、春の日差しの心地よさを感じられるこの時期。
新年度を迎え軽く澄んだ空気の中、新しいお気に入りの装いを探しに来てください。
(有安)
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チーム機織り展
会期:4月7日(木)~4月12日(火)
OPEN 10:00~17:30
最終日は、16:30までの開催となります。