ステージだより
八ヶ岳でも段々と暖かい日が増えて来ました。そんな中「職人の仕事展・春」が始まりました。
ご存知の方も多いと思いますが、三宅治良さんはステンドグラスの作家さん。
職人さんの親方的存在でもあります。
シンプルなデザインで透明感のある三宅さんのステンドグラスは、この雑木林にとてもよくマッチしています。
さり気なく、でも存在感のあるステンドグラス。
パネルは住宅や建築に合わせてデザインを注文する事が可能です。自分だけのオリジナルを楽しんでみませんか!?
山本達也さんはバーナーワークの作家さんです。
硝子の棒をバーナーで溶かしながら、様々な作品をつくります。
まるで飴細工の様に柔らかく、みるみると形が変わっていく制作の様子はずっと見ていても飽きません。
硝子ペンは想像以上に書き心地が良く、インクも長持ちします。アクセサリーは男性にも女性にも人気ですよ。
笠松加葉さんは工芸の中でも希少伝統工芸と言われる加賀象嵌を制作する作家さんです。
金属の板に別の金属をはめ込む技法で、表面は平らに磨いてあります。
色の違う部分はすべて別の金属が象嵌されていますよ。
技術はもちろんですが、そのデザインは笠松さん独特の世界観を感じて頂けます。
アクセサリーもデザインが充実、ぜひ身に着けて楽しんでみて下さい。
林久雄さんは組子という伝統技法を使いオブジェのあかりをつくります。
組みパターンは沢山あり、リズミカルなものから、シンプルなもの、落ち着いた雰囲気のものまで実に様々です。
材料は青森ヒバを使っています。もともと良い香りのする材料ですが、電球の温度で温められるとより一層香りが強く感じられます。
日本の伝統技術なのにどこかモダンな雰囲気がある林さんのデザイン。お部屋の空気をガラッと変えてくれそうです。
最後にご紹介するのは大川公一さん。ご都合で今回在廊できないのが残念ですが、変わって私たちが紹介させて頂きます!
大川さんは正藍染の作家さんです。藍染は私たち日本人になじみ深く、その色合いはホッとしますね。
一言に藍染と言っても染める回数で色合いが変わり、印象もずいぶん違うもの。
大川さんは様々な洋服にも仕立ててくれます。Tシャツ、襟付きのシャツ、ベストやコートなどもあります。
綿だけでなくウールを染めたものもあり、藍染の奥深さを感じて頂けます。
職人の仕事展は5月1日までの開催。カタクリ満開の雑木林を散歩しながらステージもお楽しみください!(本間)
職人の仕事展・春
4月25日(火)~5月1日(月)
雑木林ではカタクリの花が咲き始めましたよ。
そんな中ステージでは無垢さんの「春ニット&写真展」がスタートしています!無垢さんをご存じの方はきっと多いと思います。
春、夏、秋冬展と1年に3回ご登場して頂いており、無垢さんに会いに来られるファンの方も沢山!ステージを代表する存在です。
そんな無垢さんは今年倶楽部での展覧会20周年を迎えられました!
糸を染めるところから始まり、信頼をおける職人さんの手で一点ずつ丁寧に編まれた無垢さんのニットづくり。
肌触りが良く着心地抜群のニットは、着られる方の個性まで感じられるから不思議です。素材と共に配色の美しさにお客様も皆感激されます。
良く見ると凝った編み方がされていて、考えぬいてデザインされた事が分かります。
丁寧に丈夫につくられており、凄く長持ちしますよ。
またデザインも全然古くならず、ずっと着られるから嬉しいですね。
綿100%のカットソーも肌触り良くデザインが豊富。
ニットと合わせるとしっくりと馴染みますし、もちろん一枚で着て頂けます。春はオシャレをしたくなる季節、無垢さんのニットで春を楽しみませんか!?
今年は会期もちょっぴり伸びました。ぜひ遊びにいらして下さい!(本間)
~スタッフご紹介~
4月よりステージを一緒に担当する事になった南村さんです。
出身は和歌山県。昨年念願の八ヶ岳に移住し、今年4月から八ヶ岳倶楽部のメンバーに加わってくれました。
作家さんと共にステージで皆様をお迎えします。どうぞ宜しくお願いいたします!(本間)
春誘う絵画展 パート2をお届けします
ここ八ヶ岳倶楽部の雑木林でも日に日に春らしさが増してきました。
今日は絵画展のパート2をお届けします。
名村仁さんは「彩色組み絵」というオリジナルの絵を描かれます。
絵の材料には木を使います。
木の板は絵の線にそって糸鋸でくり抜いてゆき(ジグソーパズルの様と言ったらイメージ出来るかもしれません!)
くり抜いた一つ一つの材料の角を削って、色を塗ります。そして元の絵の通りにはめ戻すと作品が完成。
材料の角を削っているので絵に陰影ができて立体感が生まれます。
野山の風景や生き物が出てくる絵とその色づかいは、観る人の気持ちを明るく暖かくしてくれますよ。
日本人の感性にピッタリと合うステンドグラスをつくるのは三宅治良さんです。
様々な色を使ったキラキラとしたステンドグラスは異国の雰囲気があり綺麗ですよね。
でも三宅先生の表現する色の少ないステンドグラスは凄く透明感があり落ち着いた雰囲気。海外のステンドグラスとは違った魅力があると思いませんか?!
シンプルで空間を邪魔しないのに、存在感と美しさがきちんと伝わってきますね。
常夜灯でも間接照明としても素敵なフットランプ、今回は様々な小鳥のデザインを用意して下さいました。お部屋のアクセントにいかがでしょうか。
さて最後にご紹介するのがカシュガイ族の人たちがつくるギャッベです。
八ヶ岳富士見町「おぐさんち」のオーナー小倉直樹さんのご協力を得て今回ご紹介することが出来ました。
ご存じの方も多いと思いますが、ギャッベはイランの遊牧生活を営む人々によって織り継がれてきた絨毯です。
日本のデザインとは違っているのにどこか懐かしい気がするのは、草木染の風合いや手織りの温もりを感じるからかもしれません。
図案や色にも意味が込められているそうです。
羊毛で織られた毛足の長いギャッベは冬暖かいだけでなく、夏も涼しく感じるそうです。
今回は絨毯の他にチェアマットやクッションもご用意致しました。
ぜひその感触を確かめてみて下さい。
「春誘う絵画展」は4月11日(火)まで開催しています。(本間)