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ステージだより

2016年7月28日
「織る・編む・夏の布と籠」展 真木香・真子雅子

さてさてここ八ヶ岳でも梅雨が明けたでしょうか?!朝はひんやりしていましたが徐々に青空になって来ました。
そんな中ステージでは真木香さん、真木雅子さんの展覧会が始まりました。

DSC_5055.jpg香さんは染めと織りの両方をされる作家さん。
染めの材料に詳しい方も沢山いらっしゃると思いますが、私も聞いた事のある黒檀や藍、胡桃などの他、

DSC_5063.jpgソリザヤノキという植物、ココナッツや山吹、玉ねぎなどでも染めるそうです。
絹、木綿、麻など素材で染まった時の雰囲気が違うのは、わかっていてもびっくりします。
そして織り手によって仕上がる作品の表情が様々な事にも本当に感激しますね。

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DSC_5101.jpg香さんの作品は女性らしい繊細で優しい雰囲気。透明感のある水や風、なそんな風に私は感じます。
そして使い手や身につける人の雰囲気がイメージ出来るそんな作品です。

DSC_5059.jpg手紡ぎ手織りの布はどこか温もりを感じるから不思議。

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上の写真、綺麗なブルーは藍の葉をそのまま使って染める「藍の生葉染め」の色。四季の中でも旬の時にだけ出来る染め方だそうです。

DSC_5099.jpg今回の展覧会初お目見え、織りたての作品がこちら夏帯です。写真一番左の作品は会期ははじまる3日前に織り上がったまさに出来立てほやほやのもの。
繊細で涼やかな雰囲気。目からも涼を感じられます。

DSC_5090.jpgDSC_5107.jpgDSC_5103.jpg前回に続き様々な帯。お着物が好きな方も普段は馴染みが無い方も是非新作の美しい帯をご覧下さい。


香さんのデザインする洋服のファンも多いはず。

DSC_5162.jpgDSC_5142.jpg綿と麻が合わせられた布、シルクオ―ガンジー、ベルギーのリネンなど様々な素材やデザインがあり選ぶのが楽しくなります。

DSC_5134.jpgまず布を見て、触ってそこからどんなデザインにするかアイディアを組み立てていくそうです。

DSC_5158.jpgDSC_5136.jpg透明感のある白い色の麻のシャツがあったり、温もりのある色の麻、プリント柄などは楽しげですね。
スタッフの緑里さんも早速着こなしております!

小物なども素敵ですよ。

DSC_5145.jpgこちらは「桐の宝箱」。抹茶碗の桐箱やおちょこに合わせて袋を作る事は多い様ですが、こちらは好きなものを入れて楽しんでまさしく「自分だけの宝箱」にしてくださいね!


さて、今年も親子展で開催しております。
真木雅子さんは香さんのお母様で籠を編むバスケタリ作家さん。「雅子さんのお弟子さんから習っているんです」という方も多く、テレビの取材も受けられる様な、知る人ぞ知る存在。

DSC_5112.jpgDSC_5120.jpgその作品は美しくお洒落。自然を身近に感じる暮らしにも似合いますが、都会的で抜群にセンス良く映える作品です。

「バスケタリ・籠」も自然素材を上手く組み合わせて出来る、人間の知恵の様な気がします。
考えてみると染めや織り物や籠もそう、その他も作家さんが手がける作品は様式は違えど世界中でそれぞれ発生し進化し続ける最先端の手作りでもありますね。

DSC_5124.jpg編み目の美しさと全体のデザイン、バランスが美しく気品があります。凛とした雰囲気は作家さんの人柄がでている様。(本当に素敵な方なのです!)
使いこむ程に馴染んで色つやが良くなるところも魅力ですね。

DSC_5114.jpgDSC_5127.jpgDSC_5166.jpgDSC_5118.jpg素材は胡桃の木の皮、籐の皮、つづら藤、カラムシ、アケビなど。
編み方もシンプルなものから「どうなってるの?!」と思う様な複雑なものまであります。

DSC_5117.jpg今年の新作はこちら、胡桃と籐のバッグ。
良く見ると細かく繊細に編まれている事が分かりますね!洋服でも和服でもどちらでも似合いそう。


必ず今までにない新作を発表してくださる事に、こちらも襟を正さねば!という気持ちになります。


まだまだご案内したい作品がたくさんありますが、続きはステージで!
2年ぶりの真木香さん真木雅子さんの展覧会。
夏の木漏れ日の中で新しい「織り」と「籠」の世界を是非楽しんで下さい。
お待ちしております!   (本間)


真木香・真木雅子
「織る・編む・夏の布と籠」展
7月28日(木)~8月3日(水) 最終日は午後5時までとなりますDSC_5164.jpg

2016年7月21日
流郷由紀子 "用と美の世界"花のある風景

DSC_4773.jpgここ数日、高原らしい涼しさが続いております。
ステージではマルチアーティスト、流郷由紀子さんの展覧会が始まりました。
ファンの方もきっと多いですね!

流郷さんは絵を描く作家さん。しかもどんな素材をもキャンバスにし水彩画、布、磁器などに流郷さんにしか描けない絵を描かれます。

DSC_4742.jpg水彩画の「ツクシイバラ」。九州独特のノイバラだそうです。繊細で可愛らしい雰囲気がとてもよく伝わって来ます。

DSC_4754.jpgまた艶やかさが表現されたバラの絵も。香りまで伝わってきそうですね。

流郷さんは世界中を歩き、その土地の人の営みや空気を感じとられます。
ステージでも色々な方が流郷さんに話しかけられ、そのお人柄にふれ皆ファンになって帰っていかれます。
きっとそれは海外でも同じなんだろう、と想像します。

DSC_4737.jpgDSC_4751.jpgヨーロッパの他シンガポールやタイなどの絵も出て来ますが、良く見ると何気ない普段の風景も描かれています。
国は違えど少し懐かしくも感じるのはきっと流郷さんの心の目を通して絵になっているからですね。


DSC_4746.jpgさて呉須で絵付けされた有田焼を紹介します。流郷さんというと器のイメージを持たれる方も多いのでは。
ギャラリーでもずっとご紹介している流郷さんの器、どれだけ沢山のお宅に器たちが旅立ったでしょうか?
毎年有田に入り絵付けをします。

DSC_4769.jpgDSC_4770.jpgバラやりんごは代表的な絵付けですが、スミレなどの野の花や時には海外の風景が描かれた器も登場します。
器には流行などもあると思いますが、どの時代でも流郷さんの器は人気です。
絵の美しさに加え呉須の藍色は日本人にとって落ち着く色なのかもしれませんね。
お料理を盛りつけた時の事を考えて絵を配置してあり、流郷さんの優しさを感じさせてくれる作品でもあります。

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タペストリーやショール、バッグなどにも絵を描かれ、会場にはいると本当に1人の作家さんの作品展!?と驚いてしまいます。
紙や磁器、布、どれも素材の硬さ質感が極端に違い、そこに同じ様に絵を描くだけでも凄いと思いませんか。

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DSC_4761.jpgタイシルクのストールはキラキラと美しい光沢。今年は藍染めのストールも沢山。素材は絹や木綿など。

DSC_4788.jpgTシャツやエプロン、バッグなどもすごく充実していますよ。
身にまとう流郷さんのアート、是非お気に入りを探して下さいね。

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会期中無料コンサートを開催します。
流郷さんのために!という事で集まってくださる様々なプロの演奏家。

DSC_4722.jpg今日はチェロ奏者の有泉芳史さんが演奏して下さいました。
マスネの「タイスの瞑想曲」エルガーの「愛のあいさつ」日本の音楽、北原白秋の「からたちの花」など10曲が森の中に響きました。
鳥の声、木々の葉がこすれる音や子供たちの走る足音、それとチェロの音色が重なり合って本当に素敵でした。

DSC_4732.jpg明日はピアノとサックスのコンサートを予定しています。
是非流郷先生の作品とそしてそのお人柄にも触れにいらして下さい!(本間)


流郷由紀子展
7月21日(木)~7月27日(水) 最終日は午後5時までとなります
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2016年7月14日
アトリエ小市「愉快な銅具展」始まりました!

DSC_4581.jpg昨夜の雨も上がり今朝はピカピカの太陽が顔を見せました。
そんな中ステージでは「アトリエ小市」河合悌市(かわいていいち)さんの展覧会が始まりました。私たちはアトリエ名の「小市さん」(こいちさん)とお呼びさせて頂いています。
小市さんは八ヶ岳倶楽部創立メンバーのお一人、倶楽部にまだレストラン棟しか無くその半分がギャラリーだった頃からずっとご紹介させて頂いております。

DSC_4516.jpg喫茶カウンターの暖簾の上、ママさんこと柳生夫人がフルーツティーや珈琲を淹れている時代から飾っています。
ご存知の方も多いかもしれませんね!?


さて小市さんの個展の題名になっている「愉快な銅具展」。
そうです、作品は金属の「銅」を使います。銅の作品というと銅鍋や銅花器でイメージする均一な打ちだしをイメージされませんか?!
小市さんの作品はそんなイメージとは違います。猫やカエル、お魚など沢山の生き物がでてくるのが小市さんらしい作品。

DSC_4540.jpgDSC_4530.jpgDSC_4547.jpgDSC_4543.jpg中にはいたずらっぽい子がおり思わずクスッと笑ってしまい、ステージを訪れた方を笑顔にしちゃいます。
純粋なオブジェの作品は他の誰でもない小市さんらしいもの。
また実用性のある作品も多くフックや蚊やり、ジョウロなどもありますよ。

DSC_4550.jpgDSC_4528.jpgDSC_4523.jpgDSC_4529.jpg花生けではゴージャスなお花だけでなく道端に咲く、ささやかなお花も生き生きとして雰囲気がでます。
良く見ると落ち着きがありシックな雰囲気。

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「愉快」とはとても深い意味があり、「豊かさ」をも感じさせてくれる小市さんの作品なのですね!


今回のDMに書いて下さった小市さんのメッセージをご紹介します。

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「浜松の工房で銅を材料にして、たたいて、つぶして、穴あいた。
まげて、ひねって、折れちゃった。
わがまま、きまま、ありのまま、こんな毎日に田舎のセンスがプラスされたインテリアグッズ。
野の草花が似合う花生けを中心に暮らしの道具を作りました。
楽し~い遊び心溢れる小市のがらくたをお楽しみにください。」

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ユーモアがあるけど飾らないお人柄、そして作品づくりに対してとっても生真面目。
そんな小市さんに、お客様もスタッフも皆ファンになってしまいます。
夏の木陰の中、愉快な道具たちとそして小市さんに是非会いに来て下さい!(本間)


アトリエ小市 河合悌市 「愉快な銅具展」
7月14日(木)~7月20日(水) 最終日は午後5時までとなります

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2016年7月 7日
影山秀雄 「手織で織る藍の布」展

ステージ担当の本間です。ここ八ヶ岳でも日中の気温が高くなってきて、
本格的な夏がやって来たなと思う今日この頃です。

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ステージでは2年ぶりの登場、影山秀雄さんの織りもの展が始まりました。
きっと織物はお詳しい方が沢山いらっしゃると思いますので、今日は私の影山さんの作品の好きなところをご紹介したいと思います!



DSC_4263.jpg影山さんの作品は、きちんと打ちこまれた織りと鮮やかな色が印象的。
凛とした佇まいは作家さんのお人柄も感じられる様。
清潔感を感じる藍の色は多くの方がお好きですよね!?
雑木林が懐かしく美しく感じる様に、藍の色も同じ様な心地良さを感じます。

DSC_4272.jpgDSC_4289.jpgDSC_4334.jpgひと言に藍の染めといってもその色の濃さ深さは何段階もの違いがあり、
瓶に入れ、染める回数によってその濃さが変わります。
作家であり職人の技術を持つ影山さんは、仕上がりが本当に美しく色をきちんと揃える技術がおありです。
そんな藍のグラデーションを楽しむアイテムはコースターやテーブルランナ―などの卓布、暖簾、タピストリーなどがありますよ。

DSC_4265.jpg素材は綿と麻を組み合わせたものや、例えば暖簾では麻だけを使用するなど目的によって最適な材料を選びます。


DSC_4287.jpg事前に染め分けた糸を縦、横で組み合わせ模様を表現した絣(かすり)の技法では、先人の知恵に感心せずにはいられません。
模様からはリズム感を感じ、楽しげな雰囲気になりますね。

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DSC_4300.jpgDSC_4307.jpgDSC_4305.jpgベンガラの酸化鉄の色、黄土の黄色など、顔料を使い糸を染めた織物も影山さんらしい色鮮やかな作品。
藍との組み合わせでは、落ち着きの中にも明るさが加わる気がします。
色使いは現代のインテリアにも合わせやすく、若い方にも人気です。今日もさっそく色々な方が手にしてくださいました。


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着尺は今回初めて登場しました。
絹糸は光沢のある縦糸と光沢を抑えた横糸を使い、光の加減でほんの少し輝く程度。
とても品が良く感じられます。
お父様の代から続く影山さんの工房。着尺は真髄のひと品でもあります。
布と一言で言っても本当に様々な表情があり、どんどんとのめり込んでいきそうです。
着物で涼やかに夏を過ごせたら素敵だろうな、と憧れる私でした。

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今日最後にご紹介するのは色々なサイズ、色の組み合わせが人気のカシミヤ100%のストール。
なぜ夏に?と思われるかもしれませんが、肌触りが良くカバンやポケットにはいるサイズのものは秋冬はもちろん、夏の冷房よけにもと一年中活躍してくるアイテムなのです。


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一昨年ステージに登場して頂いた山本安朗さんの琵琶鉄焼きの器をちょっと添えてみました。
落ち着いた時間と空気が流れてきそうな気がしませんか?
伝統的な日本の染め織りを普段の暮らしに取り入れてみてはいかがでしょうか!?(本間)


影山秀雄 「手織りでおる藍の布」展
7月7日(木)~7月13日(水) 最終日は午後5時までとなります

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