ステージだより
温かい日が続き、木々の芽吹も始まった八ヶ岳倶楽部の雑木林です。
ステージでは「職人の仕事展・春」が始まりました。今回は4人の作家さんが登場します。
最初にご紹介するのは山本達也さん。
ガラス棒をガスバーナーで溶かしながら作品をつくります。ガスバーナーで熱したガラスは飴のように軟らかくなり、みるみると形が表れます。
作品はフィギア、オブジェなど。ガラスに太陽の光が当たるとキラキラ輝きます。
楽器を演奏するシリーズは達也さんの定番。
ガラスの美しさはもちろん、デザインも良く考えられています。
楽しげな演奏が聴こえてきそうですね。ガラスペンは抜群の使い心地。お手紙を書くのが楽しみになりそうです。
ペンダントは3,000円とっても良心的なな価格。
男性にも女性にも人気ですよ。
笠松加葉さんは希少伝統工芸「加賀象嵌」の作家さん。
ご存知の方も多いと思いますが、象嵌とは違う素材を埋め込む技法。
加賀象嵌は金属の象嵌で、金属を彫って違う金属を埋め込みます。素材には金、銀、銅や真鍮を使い、また金と銅、金と銀を混ぜ合わせた合金も使用。
加賀象嵌の特徴は表面を平らに仕上げるところ。
着色した様にも見え苦労が分かりくいかもしれませんが、知る人ぞ知るカッコ良さがあります。作品は様々で器や小箱、香箱やオブジェなどもあります。
こちら「親指姫」のお香立て。チューリップの花を外すと中にはツバメが現れました。
とっても粋でおしゃれですね。表にも裏にも象嵌を施した作品からは女性の作家さんらしく、とても細やかで丁寧さを感じます。
ピアスやペンダントなどのアクセサリーもあります。
伝統工芸をおしゃれに見にまとってみませんか?!
今回初めてご登場下さった林久雄さん。
林さんもまた「組子」という伝統技術を使い木のあかりを作る作家さんです。
日本建築では欄間などに使われきました。林さんの作るあかり、年齢性別を問わず皆さん綺麗とおっしゃいます。
確かな技術に加えデザインの豊富さとや斬新さが現代の住まい方にもピッタリと合うと思いませんか。また影も楽しめる林さんのあかりは日本人的でもありますね。
素材には青森ヒバが使用されており、香りも楽しんで頂く事ができます。
本当に爽やかで気持ちが良いですよ!
組子の実演はなかなか見る機会が少ないと思います。
他の作家さん同様、会期中の実演も楽しみの一つです。
さて最後にご紹介するのが職人展の親方的存在ステンドグラス作家三宅治良さんです。
八ヶ岳倶楽部とは20年以上のお付き合いです。作品の魅力と言えばステンドグラスのパネルです。
窓がある場所にはほぼ全てと言って良い位ステンドグラスのパネルが施工可能。写真は施工前と施工後を並べたもの。
ガラッと雰囲気が変わります。また三宅さんの真骨頂は色使い。明るく鮮やかなガラスを使ったものも綺麗ですが。
色が少なく、ガラスの個性を活かし、そして外の風景をも取り込めるステンドグラスは凛とした美しさを感じます。ステンドグラスを身近に感じてもらえるフットランプは野鳥のシリーズの他デザインが豊富。
小さなサイズですが、灯りをつけると周りの空間がガラッとかわります。
林さんとのコラボレーション作品も魅力的です。今回は八ヶ岳倶楽部のギャラリーに施工予定のパネルを制作中。
ステンドクラスを作った事のある方も少なくないのでは?!ぜひ職人の技をご覧下さい。
職人の仕事展・春は5月2日(月)まで。
ゴールデンウィーク前半是非遊びにいらして下さい!
担当 本間
「職人の仕事展・春」
4月26日(火)~5月2日(月) 最終日は午後5時迄となります