ステージだより

2015年10月23日
田原良作~良工房~ 彫刻家具展・秋

紅葉が最高の見頃を迎えています。
サーモンピンクと様々な色があり、まだ緑色の葉っぱが残っているので本当に見応えがあります。
そんな中ステージでは田原良作さんの「彫刻家具展・秋」がスタートしました!
DSC_5639.jpg
彫刻家具・・・ちょっと聞きなれないジャンルだと思いませんか?!
田原さんは彫刻家。多摩美術大学の彫刻科を卒業後フランスへ渡り作家活動をしていました。
作品のテーマは人間の内面を追求した時代から、形そのものを追求した時代(田原さんの言葉を借りれば「目で見る形じゃなく、鳥なら心で受け取る鳥の形。木の芽が芽吹く時の生命力のフォルムみたいな・・・」)と移り変わりがあったそうです。

日本に帰国後、母校の非常勤講師を務めながら作品づくりをしていました。
ある時モデルルーム用のオブジェやテーブルの仕事の依頼を受け制作すると、そこで家具の評判があがり注文が沢山入り、遂には彫刻をつくる時間が無くなったそうです。

ニューヨーク美術館から作品が欲しいと言われた事もある田原さんですから、純粋な彫刻をつくる時間が欲しかった事でしょう。
これで最後!という家具の展覧会を開きました。がしかし、そこでも作品が完売し注文をとる・・・、とこれはもうやめられなくなったそうです。
こうして、私たちは今でも田原さんのつくる家具に出会う事が出来るのです。


さて、それでは彫刻家具の魅力に迫っていきましょう。
まずその曲線美
思わず触れたくなるような、そんな曲線を描きだしており・・・
DSC_5661.jpg
ところどころ施された彫刻がアクセントになっています。


DSC_5673.jpg
どうやってこの立体をつくりだすのでしょうか?

一本の木を彫りだしても作れますが、それだとヒビが入りやすかったり強度的に弱いところが出てきてしまいます。
そこで接着剤で木を接着し修正材の塊をまず作ります。
DSC_5649.jpgその材料をノミやベルトサンダーなどで削り徐々に形にしていきます。
(作り方もやはり彫刻的ですね!)
機会や道具が入らない場所は手でやすりをかけます。最後やはり手でやすりをかけ、やすりの目を細かくしていき仕上げます。
DSC_5640.jpg田原さんの家具の特徴はどこを触っても角が無いところ。
目からも手触りからも感じ取る事ができます。
椅子の脚の付け根の部分でもこんなに滑らか!
DSC_5655.jpg形の柔らかさに加え、木という素材も優しさを醸し出しています。
ただ一言にいってもその材料も様々。材料の豊富さも田原さんの作品の魅力です。
DSC_5713.jpgDSC_5714.jpgDSC_5709.jpgマーブルウッド.jpg写真上段からチーク、アカジュ(アフリカンマホガニー)、アメリカンチェリー
一番下の写真はマーブルウッド。木の根っこの部分木目がとても入り組んでいる材料です。
作品に適した材料、また材料の個性を汲み取って作品が生み出される事もあります。


今回会場のまん中に登場したテーブルをご紹介します。
DSC_5667.jpg材料はブビンガサペリです。とっても厚みがある天板が存在感抜群です。
厚みのある材料はいかにも贅沢にみえますが、それだけではありません。
食器を置く時に「こつん」と落ち着いた音、触れた時の安定感ある感触、薄い天板ではこれは伝わってきません。

テーブルのコーナーには彫刻が施されています。ノミの跡が残ったデザインは珍しく、私も初めて拝見しました。
DSC_5669.jpg


田原さんの手にかかると木でつくる花器もダイナミックで繊細になります。
DSC_5677.jpgガラスの部分は手吹きガラス作家さんに特注してもらっています。
雫の様なデザインにも見えませんか!?
DSC_5678.jpg


田原さんの椅子が大好き!という方も多いのでは!?
常に身体が触れる道具ですから、田原さんの真骨頂を味わうには最適なアイテムと言えます。
DSC_5701.jpgDSC_5706.jpg様々なデザインがあり、身体にそしてライフスタイルにぴったりはまる椅子がきっと見つかります。
椅子のデザインは千差万別。装飾の美しい椅子があったり、人間工学の研究が詰まった機能的なもの。中には座る事よりも見た目の面白さを追求したデザインまで。
田原さんの椅子を見ると「どうぞお座り下さい」という優しい感じが伝わってきませんか!?

そして今回、ロッキングチェアが物凄く充実しています。
薪ストーブの隣でロッキングチェアに揺られたら気持ちが良いでしょうね。
DSC_5693.jpg


大きな家具だけで無く、小物も充実してます。
カッティングボードも素敵でオススメ。
パレット型のタイプもあり、私は表をお皿がわりに、裏はカッティングボードとして使っています。
DSC_5680.jpgバターナイフも使いやすくデザイン的です。
写真左は立つバターナイフ。人の横顔の姿にも見えます。
右は鳥バターナイフ。使わない時はテーブルの上でオブジェにもなりますね!
尻尾の角度などひとつひとつ表情が違って楽しいです。
DSC_5688.jpg

このバターナイフは材料を大切にする田原さんならでは、の作品です。
家具を作る時に出てくる端材を使っているんですね。

そして・・・今回嬉しい企画のお知らせです!
バターナイフだけでなく端材を使った家具が登場。その名も「もったいないコーナー」!DSC_5728.jpg
しかもテーブルやリンゴ椅子の価格が10万円(税別)!
(写真の中の器や鳥のオブジェは別価格です)
端材といってもどれも立派な無垢材。貼り合わせるだけ手間が掛っているようにも見えますが・・・。
木にも人にも優しい田原さんからのプレゼントです!


美しい紅葉と田原さんの彫刻家具展・秋
是非、見に、触れに、感じにいらして下さい!(本間)
DSC_5626.jpgDSC_5737.jpg
田原良作~良工房~
彫刻家具展・秋
10月23日(金)~10月29日(木)
※最終日は午後5時までとなっております。



最新のお知らせ

月別のお知らせ