2009年09月12日(土) 山梨日日新聞掲載
コスモスの中に星を発見
秋桜。まったく「秋の桜」と書いて「コスモス」とは万人に愛される花の名前にふさわしい。
 俳句では秋の季語にもなっているそうですね。全国にある「コスモス街道」や、この花をシンボルとする地域も日本中にあります。今や日本の秋の代名詞のコスモス。
 でもこの花、実はメキシコが原産。日本の花じゃないのです。ほかに海外出身の花でこれほど日本に溶け込んだ植物はあるのでしょうか?
 僕の住む大泉でも例にもれずあちこち咲き乱れています。道路や駅前、あちこちの庭。これだけ咲いていてもしつこくなく目になじむのはきっとコスモスの持つ「風情」のせいですか? あのパステルカラーが風に揺れる姿は罪なほど日本の風景になじんでいると思うのです。
 最近僕は、このコスモスの花で大発見をしました。
 10年前デジカメというおもちゃを持った僕はあらためて植物にのめり込んでいきます。これまで知っているつもりだった花が、デジカメを通して見ると、まったく別の顔を見せてくれるのですから。
 光の加減や角度の違いで新鮮になります。はいつくばったりしてアリの目線から見た草原はまるでジャングル!
 そしてデジカメの何よりすごい機能はマクロ撮影じゃないでしょうか。つまり接写の機能。人間の目では不可能な近さでその花にピントが合うのです。
 皆さんはコスモスを1センチの距離で眺めたことありますか? ないですよね。だって肉眼ではピントが合いません。
 どうです!
 これが1センチの距離、そう、チョウチョの目線で見たコスモスの花です! 僕は目を見開きました。
 ...星が輝いてる...花の中にたくさんの星が...。
 コスモス。英語で「宇宙」を意味する言葉。コスモスの花の中に星が瞬いているのは偶然なのでしょうか!?
 花の名前の由来を調べてみました。『コスモス...ギリシャ語でcosmosの語源は「秩序」「飾り」「美しい」という意味。このことから花びらが整然と並ぶこの花もcosmosと呼び、また星がきれいにそろう宇宙のこともcosmosと呼ぶようになった』
 いろいろありますが、これが平均的な答えでしょうか。
 僕にとっては「花の中に星がある!」という大発見がどこにも載っていないのが不思議でもあり、ほくそ笑む気持ちにもさせてくれました。
 さぁ秋桜の季節。
 (園芸家・八ケ岳倶楽部代表)=随時掲載します
「宇宙」を意味する名前を持つコスモスを、チョウチョの目線でのぞいてみると...たくさんの星が輝いている!
パステルカラーが風に揺れるコスモスは日本の秋の代名詞
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