2008年06月14日(土) 山梨日日新聞掲載
鮮やか巣箱で小鳥と共存

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八ケ岳の六月は小鳥たちが子育てをする季節です。僕は毎年、カラフルな鳥の巣箱をたくさん木にかけます。「こんなカラフルで鳥が利用するのか?」と声が聞こえそうですが大丈夫! 毎年ほとんどの巣箱でヒナたちの声を聞くことができますから。もちろんナチュラルな色の巣箱もいいですが、庭にこんな色が点在するのもかわいいものです。
 ただし、確実に巣箱を使ってもらうためにはポイントがあります。(1)巣の穴の大きさは二十九ミリ(2)巣をかける高さは三メートル前後(3)人と目が合うようにかける-の三つです。
 まず穴の大きさ。穴の大きさによって入る鳥の種類が決まります。二十九ミリというのはシジュウカラのサイズです。これが三十ミリになると入らなくなるのが不思議。自分より大きな鳥が入るので危険を感じるのでしょうが、それにしても一ミリの差です。
 次に高さ。これは人間の手の届かない程度の高さ、と言う意味。逆にずっと上の方ならもっといいのでは。いやいや。上の方はカラスなどの天敵がいっぱいです。
 僕らと目が合うというのも不思議ですね。でも目が合うというのはあちらからも良く見えるということ。つまり安心。きっと小鳥たちは人間をボディーガードとして利用しているのに違いアリマセン。そういえばツバメも家の軒先で子育てをします。同じ理由でしょうか?
 もう一つウンチクを。
 シジュウカラが毎日巣にいるヒナのために運ぶ虫は何匹くらいと思いますか? 実は三百匹! それをなんと卵からかえって巣立つまでの二十日間、ひたすら虫を捕り続けます。働き者ですよね。親がひっきりなしに虫をくわえて巣に戻ってくるシーンには、いつ見ても胸を打たれます。
 花と緑を愛する園芸家、そして無農薬で野菜を作っている方へ「巣箱のすすめ」をいたします。われらが庭の害虫たちを一網打尽に捕ってくれるシジュウカラは優秀なガーデナーです。おまけにカラフルな巣箱は庭のポイントにもなります。家のそばにヒナの声がするなんて楽しいじゃないですか!
 小鳥たちも住宅難らしいですし、僕らにもいいことずくめ。いかがですか? 小鳥のやって来る庭を目指してみたら!(園芸家・八ケ岳倶楽部代表)=随時掲載します

ヒナのために毎日虫を捕り続けるシジュウカラ。その献身的な姿に心を打たれます

カラフルな巣箱は庭のアクセントに

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