2008年07月12日(土) 山梨日日新聞掲載
梅雨は水滴アート楽しむ


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20080712_021_1+1.jpg雨が大好きだ!
日本には梅雨があります。しとしと、むしむし、じとじと、ベタベタ...。あれ? あんまりいい表現がないですね。みんな早く梅雨が明けてくれればいいと思っている。
それでも僕は梅雨が好き! まず、園芸の作業ができなくなるのがいい! こう雨が続くとやりたい作業がどんどんたまります。始めはイライラしたりして。室内でやったり、夜、電気をつけてまで作業したり...。
でもこんなムリが何日も続くと、「まぁいいか」とこうなります。そうです。「天気にはかなわないのが園芸なのだ」と納得すると、がぜん梅雨が楽しくなってきます。
あきらめがついているので、のんびりと庭を眺めることにします。そして気がつくのです。「久しぶりだなぁ、庭を眺めるのは...」「梅雨が明けたら、あそこを手直ししてみようか」と。そんなゆっくりとした気持ちで、そして広い目で庭を見ることを忘れてしまっていた僕は、「ありがとう」と梅雨に感謝するのが毎年の恒例になりました。
時には傘をさしデジカメを持って庭に出てみましょう。できれば今しか撮れない写真を狙いましょう。「何かないか?」。当然水滴を発見することになる。それを思いきり接写で撮影してみてください。これはもうアートです! 植物と水のコラボレーション。
写真はフウチソウの上に残った水滴です。向こうとこっちの水滴は傾斜に耐え切れず滑り台をすべるように落ちてしまいました。ちょうどバランスの取れた水滴たちだけがギリギリのところで葉の上にしがみついています。この緊張感がいいですね。
もう一枚。思わずため息が出ました。これはスギナの先端についた水滴です。スギナってほら、ツクシの親。増えすぎると迷惑がられる雑草の筆頭。早く刈らなきゃって。まぁそんなこと言わずによく観察してみてくださいよ。
ほら。草刈りをためらう美しさ。このスギナの水滴、実は雨がしがみついているのではないそうです。露にぬれているわけでもない。
実はスギナは自分で体内にある余分な水分を吐き出しているのだそうです。葉の先に排出孔がある。つまり人間でいうところの汗でしょうか? そんな植物があるとは知らなかったので、なんだかスギナを見直してしまいました。
長い雨が僕に冷静さと発見と驚きをくれたのです。自然には無駄がないですね。
そんなわけで。僕は梅雨が好き。雨が好き! さぁみなさんは?

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