柳生真吾の八ヶ岳みどり通信

2009年04月11日(土) 山梨日日新聞
お花見が「はじめの一歩」

あちこちでサクラが咲いてきました。いや地域によっては二分咲きだったり、満開だったり、もう終わりかけだったり。ちなみに僕の住む八ケ岳はまだまだこれからです。
 ところでサクラは間違いなく日本で一番たくさんの人が「見る」花でしょう。意識して「見る」花。この季節サクラが気にならない人はいません。そして日本中の人がサクラを見ているだけでなく、人生に重ね合わせているのがすごい。
 ある人は子供の入学式を思い出したり、自分の卒業式のときのさみしさだったり。いや、最近咲くのが早まったことから『温暖化』を実感する人がいたり。あるいは新入社員のときのドキドキや一人暮らしのワクワクかな!
 どんな人にも確実に毎年やって来る「春」のいろいろにすべてサクラは重なっているんです。サクラとともに新しい年が始まる。人生がサクラで紡いでいけるのです。
 実はこれこそが究極のガーデニングと僕は考えているのです。ガーデニングとは苦労して花をただ大きく育て立派に咲かせることだけが目的ではないのです。僕が思うガーデニングとは「花のある暮らし」そのもの。育てなくったっていい。切り花を飾ることやサクラの花見をしていることがもうガーデニング「はじめの一歩」なのですよ。
 でもサクラだけじゃなくって他の花もどんどん見てほしい。アジサイでしっとりしたり、ハギの花が咲くと感じる秋。紅葉でグッとくる思い...。サクラのように意識して「見る」花が増えれば増えるほど、もっとこの一年が楽しいと思うんですよね。そして思い出も深く刻まれます。
 でも始めはサクラのように他の花は目に飛び込んでこないと思います。まずはデジカメでも持って何か花はないか...と意識して歩いてみましょうか。毎日歩く通勤路や買い物の道の途中で「おっ!」っていう植物に必ず出会えますよ。「へぇここにこんな花咲いていたっけ...」ってね。実は通いなれた道だって「見えてる」だけで「見る」ことをしていなかったことに気がつくのです。
 「枯らしちゃうからな」とか「留守が多いから...」と思っている方。育てなくったってガーデニングはできます。今年はサクラを見るように他の花も見てみましょうよ! 旅行やハイキングに行かなくったって、近所や自分の庭で十分。発見や驚くことだらけですから。
 楽しいですよ。
 以上「お花見ガーデナー」のすすめ! でした。20090411_018_1.jpg

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