2009年12月12日(土) 山梨日日新聞
鳥と仲良くなるチャンス

12月。木も草もそして虫もすべての生き物がシーンと冬を耐えている静かな季節。思索にふけるのにぴったりだ...と、いいたいところですが実はすっごくにぎやかな季節! 小鳥たちの声が澄み切った空気に響き渡り、葉の落ちた林の中をひっきりなしに飛び交うその姿が丸見えです。
 そう、冬こそ鳥と仲良くなるチャンス! 僕は葉がすべて落ちると毎年必ずやることがあります。小鳥のえさ台を設置するのです。エサを置いておくと小鳥たちがいっぱいやってくる。
 面白いのは置くエサの種類によって食べにくる鳥が違うんですよ。ミカンなどのフルーツにはメジロやヒヨドリがやってきます。肉の脂身はアカゲラなどのキツツキが大好物。アワやヒエはスズメやハト、といった具合に。
 僕も色々試しましたが「ヒマワリの種」を採用。シジュウカラ・ヤマガラなどのカラ類、アトリやシメやカワラヒワ。「ウソ」っていうウソみたいな名前のきれいな鳥も来ますよ。つまり可愛らしい小鳥ばっかり来てくれるから「ヒマワリの種」にしてる。
 2年に1回くらい「オオマシコ」っていう真っ赤な鳥がやってきます。シベリアなどからの渡り鳥で、これが雪の中、エサ台にやってくるとすごい派手! 家の中から大騒ぎですよ。今年も来てくれないかな...。
 さて、えさ台を庭に置き、小鳥に餌付けをするのは賛否両論あったようですが最近では「冬ならいい」というムードに落ち着いているようですね。僕はそれに大賛成。
 なぜ春から秋はいけないの? それはその季節、自然界にたくさんのエサがあるからです。しかもそれぞれの小鳥に最適な虫や木の実がある。子育て中はヒナを大きく育てるためにベストのエサを与えている。食う食われるの自然界のサイクルはそうやってできているのですから、お邪魔するのはやめましょう。
 僕が冬にエサ台を置くことに賛成する大きな理由。それは「野生の鳥」を間近で見ることができ、家にいながらにして毎日たくさんの感動や発見をすることができるから。どんな環境問題への取り組みも、肝心の野生の生き物たちに興味がなければ実感の伴わない机上の論理になってしまうような気がするのです。
 もしかしたら目の前に来る小鳥たちが地球の環境の尊さを教えてくれるかもしれません。どうですか。今年はベランダや庭にエサ台を置いてみては。

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