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熱帯スイレンはすごい!
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我が家の熱帯スイレンが毎日次から次へと咲いてくれてうれしい!
透明感のある色で、夏の濃い緑の森に囲まれているとホント吸い込まれそうな花です。
実はこの花、3日花なんです。
1日花は結構ありますね。一日でしおれてしまう花。
アサガオとか、ハイビスカスとか、トケイソウとか。
これは3日間咲きます。
そして3日とも花の咲き方が違うのが面白い。
ちなみにこれは1日目。
特に真ん中の部分を見てください。
何か液がたまっているでしょ。これは柱頭液といって自分で出しているものだそうです。実際、家では雨も当たらないので水じゃない。
その液につかるかつからないかのところに「めしべ」がぐるりあるんです。
そして周りのひげのようなもっと長い「おしべ」はまだ花粉を出していません。
「めしべ」だけが準備OK。
つまり、1日目は「めしべ」が他の花の花粉を待つ日です。
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2日目の花。
「めしべ」をドーム型に「おしべ」が包んでしまいました。
これでは受粉できません。
そう2日目は受け入れる日ではなく、今度は自分が花粉を出して虫に運んでもらう日に決めているのです。
こうすることによって自分の花粉が自分の「めしべ」に付くことを避けられる戦略です。
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ついに最後の日。
花粉も出し終わった「おしべ」が完全に「めしべ」を密封状態!
俺達の役目は終わった。後はタネを膨らますことに専念するぞ!と言っているようです。周りは関係ない!と。
植物を見ていて良く使う言葉ですが、「本当によくできている!」と思いませんか?
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もっとよく出来ている写真を紹介しましょう!
この花は何日目?
分かりますね。1日目です。
つまり「めしべ」が花粉を待っている日です。
柱頭液に虫がおぼれていましたよ。
せっかく花粉を運んでくれているかもしれない虫をおぼれさすなんて。
ここからは「多分」の話ですみません。
体にべたべたの花粉を一杯つけた虫が飛んできたとします。
すこーしだけ甘い柱頭液に惹かれて。
ところが以外に深くておぼれてしまう。
暴れているうちに体についている花粉が全部この液体の中に落ちてしまうのですよ。
そしてスイレンはすべての「めしべ」にまんべんなく、そして確実に受粉することが出来る。
ちょっと考えすぎでしょうか?
僕はあたっていると思うんだけどなぁ。
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2007/8/8 柳生真吾
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